主要通貨への分散投資
どうやったら確実に積みあがるスワップ金利をなるべく為替変動リスクを減らした形で、十分に
味わえるでしょうか?
月並みですが複数通貨を保持すればある程度為替リスクを軽減できます。 普通、ドル、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルと円はバランスよく変動します。 ど こかが頭を出せば、どこか引っ込むといった感じです。 主要通貨への分散投資をした場合どのような経過をたどったかを 過去にさかのぼって推移を確認してみましょう。 データは三菱商事フューチャーズ証券 の金利表を参考にしてみまし た。 以下の表はレバレッジをかけずに各通貨1万分を購入し、1年間投資した場合の結果です。 2002年の1月を皮切りに、半年ずつ期間をずらして、5期間とっ てみました。 投資期間 02/01-03/01 総投資金額 5,104,500円
投資期間 02/07-03/07 総投資金額 4,892,300円
投資期間 03/01-04/01 総投資金額 5,045,500円
投資期間 03/07-04/07 総投資金額 5,368,600円
投資期間 04/01-05/01 総投資金額 5,142,700円
当たり前ですが為替相場はかなり変動していて、 貨幣ごとに大幅にプラスの時とマイナスの時とさまざまです。 それに引き換え、金利収入は3%ぐらいを安定 して推移しています。 次に2002年から3年間ほったらかしにしていたらどうなっていたでしょうか? 投資期間 02/01-04-12 総投資金額 5,104,500円
ドルの為替損失を他の通貨が穴埋めしています。 さらに金利で着実に利益が上乗せされています。 思った以上に安定したPFになりました。 FXというのはこのような形でなるべく為替リスクを回避して、 じっくりスワップを重ねていくのが一番頭の良いやり方なのかもしれません。 ただし、FXというのは実際に外貨を買っているわけではなく、 買いのポディションをとっているだけですので FX業者が潰れたら投資資金の回収が難しくなる 可能性が高いとい うことと、 利子が複利で運用できないということです。 業者によってスワップ金利も少々差があるようですのでFX業者の選択は慎重に行いましょう。 また、円高になればスワップ金利が上がりますが、もらえる金利は円建てのため、 為替の影響を受けてしま い目減りしてしまうという問題が起きます。 気になる金額じゃないのでしょうけど。 今回の検証では1万通貨単位で行ないましたが、 トータル金額が500万円前後になってしまいます。 しかし最近では1000通貨単位から取引できる業者も増えてきています。 これなら最低50万円 から実践できますね。 1000通貨単位から取引できる業者は皆さんおなじみかもしれませんが 外為ドットコムなどがあります。 |